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亜音 プレリュードがやって来た! その特性は? [工房系オカリナ]

久しぶりのブログアップです

首を長〜くして待っていた最新版『亜音
プレリュード』が届きました

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単管で、最高峰かつ強烈にハードルの高い
オカリナ(完全受注生産、工房で対面での
確認必須、6万4800円)ではありましょう

さて、最高峰とは言えども僕にとっては
どうなのか・・・

過去モデルと比較しながら簡単な検証を
したいと思います

オカリナ業界にインパクトを与えた『亜音
スタンダード』モデルは、音程の不安定さ、
高音の出し辛さを完全払拭、ある意味演奏者
の力量〜技術をオートマチック化した歴史的
オカリナでしたね

不安定な息圧も平準化し、それなりの演奏に
組み立ててしまうのだから、スゴイ!

その反面、演奏者の自由度・表現力は全く
無いに等しい・・・かな

初心者があれこれ悩まず、先ず演奏する!

その目的に対してベターな選択肢ではある
と思います

ところで、安定性を重視したオカリナは、
音質や響きなんかが犠牲になっている場合が
多く、ある程度の経験を積んでくると、それに
気づき物足りなさを感じてしまう

亜音スタンダードの評価が分かれるのは、
そのあたりもあるのでしょう

そこで、『表現力』を重視し、上級者向けに
プロダクトされたのが『エル』

スタンダードとは形状、重さ、吹奏感等
全く別もの

音色はスタンダードより、かなりクリア
で、高音部の伸び&響きは比較できない
ほどです

音程が上がるに連れて息圧も強く入れて
かないと音程が合わないタイプ

この傾向はオカリナに「表現力」を与える
には必須です

スタンダードでは曖昧な息をオートマチック
化してくれたけど『エル』はそれを許しません

自らが音程をコントロールする強い意識と
力量がないと吹きこなしは困難です

『エル』は安定性と表現力が上手に融合
された大傑作であると、僕は感じてます

ステージで安定感も欲しい、でも『唱える』
という贅沢な?リクエストに応えることが
できる数少ないオカリナ

さて、いよいよ『プレリュード』だけど
「エル」といったい何が違うのでしょう?

プレリュードに息を入れた瞬間、軽自動車
から3ナンバーの高級車に乗り換えたような
感覚を覚えました

エルより筐体が一回り大きく、ずっしりと
重い、トーンホールも半端ない大きさです

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外側、内側の作り込みもかなり丁寧に処理
されてます

とにかく緻密な造りで、高級感が溢れます

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なぜ、高級車のような感覚を覚えたのか?

車でいうとまさに「低速からスーッとトルク
が出てくる」感じ・・・

オカリナの低音は殆どが埋もれがちで、
拡散していかないものです

このプレリュードは、丁寧かつ大胆に息圧
流し込むと、低音から驚くべき響きを拡散して
いくのでビックリ!!

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低音部でffの表現ができるオカリナは
ちょっと他に見当たりません

低〜中音部は、芳醇で滑らか・・・ですが

高音部はターボが掛かったかのように豪快に
音玉が炸裂していく感じ

しかし、決して耳触りにならない力強い
響きです

大沢氏のティアーモ初期:ソロ仕様に勝る
とも劣らない、豪快な響きで柔らかさも
備わってるのかなー

しかし必要な息圧はティアーモ:ソロレベル

あらためて、このプレリュード・・・

かなりの上級者かつソロステージ様に的を
絞ったオカリナだと再認識しました

音色だけに限れば『エル』の方が透明感
もあり、柔らかさもあります

コントロールがぜんぜん楽!

プレリュードは、ティアーモのソロ仕様
を安定的に吹きこなせているレベルの
息圧が必須です

高音部のロングトーンには、ティアーモ
の1.5倍ほどの息量が必要、かなりの息食い
であることは間違いありません

このプレリュード・・・
息圧、息質の変化に超クイック反応していく
ので、表現の自由度は無限大です!

しかし、それは特性を完全掌握できたらの話

下手すると多くの方が正しい音程をアジャスト
できない(特に高音部)でしょう

それだけ息圧のキープ力に繊細さが必要なの
です

日頃、SF以下のオカリナを吹かれている方にも
かなり厳しいオカリナと言えるでしょう

息の質と太さが違い過ぎるから・・・

今までの亜音の安定的な特性からすると、
大きな暴れ馬エンジンを積んだレース
カーのよう

潜在的性能はスゴイものがあります

それを引き出し・・・活かすのも殺すのも、
演奏者の技術力と覚悟次第です

以上のことから・・・

「とてつもなく、高性能だけどその癖は
半端ない・・・超個性的なオカリナ」
ってのが現時点での素直な感想です
(僕は大好きだけどね・・)

このオカリナを吹きこなせる方は本当に
ごくごく少数だと思います(興味を持たれ
る方も)

だから、「完全受注+対面」なのでしょう

良いとか悪いとかを超越した、こんなに
トンガったオカリナを企画〜製作してくれた
作者の心意気というかチャレンジに敬意を
表したいです



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